最新刊

太陽の男 石原慎太郎伝

中央公論新社 2023年1月20日 1760円

三島由紀夫はなぜ「価値紊乱者」石原慎太郎に追い詰められたのか?その謎を解く!
一周忌に満を持して上梓する渾身の書き下ろし
芥川賞を「事件」にした『太陽の季節』」の真意とは…
「日本国に足りないのは停滞した空気を攪拌する価値紊乱の振る舞いであり、求められているのはただの個性ではなく、粗い編目を打ち破るある過剰さである。もちろん知性を持つ過剰さでなければ容易に同調圧力の渦に吸い込まれるであろう」

カーボンニュートラル革命

ビジネス社 2021年8月23日 1760円

再生可能エネルギーが創る、新たな資本主義社会。環境問題、社会課題を解決するビジネスが、持続的な利益を生む!
EV(電気自動車)、太陽光・風力・地熱発電“SDGs=持続可能な社会作り”への挑戦と課題を徹底取材。脱・石油文明の勝者へ!ビジネスヒント満載の書。

昭和23年冬の暗号

中公文庫 2021年6月23日 814円

昭和二十三年十二月二十三日、東條英機をはじめA級戦犯が処刑された。なぜ皇太子明仁の誕生日、のちの「天皇誕生日」が選ばれたのか。そこにアメリカが仕掛けた「暗号」から敗戦国日本の真実を解き明かす、『昭和16年夏の敗戦』完結篇。
再刊にあたり書き下ろし論考「予測できない未来に対処するために」を収録。
(『ジミーの誕生日』『東條英機 処刑の日』改題)

救出 3.11気仙沼公民館に取り残された446人

小学館文庫 2021年2月5日 本体800円

震災から10年 未来へ記憶されるべき奇跡
「火の海 ダメかも がんばる」。2011年3月11日、気仙沼。津波とともに、燃え盛る重油が公民館を取り囲んだ。避難していた住民たちは孤立無援となる。その中のひとりの女性が、スマホの電池の残量を気にしながらかろうじて打った冒頭のメールが、ロンドンの息子に届いた。息子は、どこかの誰かに救助を求める文面を必死に考え、発信した。このTwitter140文字が、東京のある零細企業の社長の目に留まり、「偶然」という名の必然によって、東京都副知事に繋がって、東京消防庁のヘリが救出に飛び立った! 災害救助の「永遠のケーススタディ」となるべき、奇跡の物語。

公〈おおやけ〉 日本国・意思決定のマネジメントを問う

NewsPicksパブリッシング 2020年7月10日 本体1800円

コロナ対応で露呈したこの国の意思決定の不在は、敗戦のあの日から何も変わっていない。 「他の国にはある公への意識が、この国には見られないのはなぜなのか」をテーマに、あの日から我々が生きてきた「日常」の風景を作家として描くことで、政治議論からこぼれおちるこの国の本質をあぶり出す。 作家的感性で描く、この国の政治の本質とは。

昭和16年夏の敗戦 新版

中央公論新社 2020年6月25日 本体720円

日米開戦前夜。平均年齢三十三歳、全国各地から集められた若手エリート集団が出した結論は「日本必敗」。それでも日本が開戦へと突き進んだのはなぜか。客観的な分析を無視して無謀な戦争に突入したプロセスを描き、日本的組織の構造的欠陥を暴く。 石破茂氏との対談、新版あとがきを収録。

民警

小学館 2020年6月5日 本体620円

警察も自衛隊もしのぐ50万人警備員の真実。

1962年、日本初の民間警備会社・日本警備保障(現セコム)を企業した二人の若者は、1964年の東京五輪で選手村の警備を受注した。彼らに警備を発注した警察官僚が、のちに綜合警備保障(アルソック)を設立する。出自を異にする二つの警備保障会社はテロ、外国人流入、コンビニATMの爆発的増加などを背景に巨大化する。しかし、ますます複雑化する国際関係やテロの脅威、加えて新型コロナウイルスの猖獗の渦中にあって、2021年東京五輪を守れるのか。他の誰によっても成しえなかった、昭和、平成、令和を貫通する「鮮烈な視点」を提示してみせた画期的作品。

『日本国・不安の研究 「医療・介護産業」のタブーに斬りこむ! 』

PHP研究所 2019年12月24日発売 本体1600円

人生100年時代、どんどん膨らんでいく社会保障費。とくに「医療・介護分野」への対応が待ったなしの日本の課題だ。 消費税が10パーセントに上がったが、それでもまだ足りないと言われている。本当に打つ手がないのか!

じつは、日本の「医療・介護分野」は年間55兆円の経済規模に達し、トヨタなど自動車産業にも匹敵する重要な産業なのだ。ただ、産業として意識されることが少ないため、ムダがはびこり、生産性向上の意識が生まれていない。

そこで、ムダを取り、生産性向上を実現し、経営体質の強化を図れれば、きちんと利益を取れるビジネスとしてのチャンスがどんどん拡大する。日本経済の発展にもっと貢献できる。

一方で、日本の個々人の立場で考えよう。ビジネスチャンスの拡大で競争が起こり、生産性向上が図られれば、個々人の「医療・介護費」負担の軽減が実現することになる。結果、余分な出費が減ることにつながり、日本人の生活は豊かになる。

本書ではまず、著者独自のルートで得た情報で、「医療・介護分野」のお金に関わる“知られざる真実”を、白日の下にさらす。

「なぜ、医療費は高止まりなのか」「クスリはなぜ多く出てくるのか」「医者や薬剤師はどれくらい儲かっているのか」「介護費用はもっと下がらないのか」などの疑問に答えていく。

一方で、「国内最大級のリハビリ病院」「高収益のグループホーム・老人介護施設」「介護予算を大幅削減させた地方自治体」「暴利を貪らない地域密着の調剤薬局」「障害者と健常者を一体で戦力化したメーカー」などを徹底取材!

成功しているビジネスモデルの、リアルな状況をルポすることで、「医療・介護分野」の関係者へ、ビジネスヒントを提案する。

日本人を不安に駆り立てている「社会保障費のさらなる負担増」とは正反対のシナリオを実現させるための、社会提言書!

『日本の近代 猪瀬直樹著作集』

小学館 2019年1月25日発売 本体14400円

「日本の近代」をテーマにセレクトした猪瀬直樹著作集全16巻を待望の電子合本化!
日本をアップデートするヒントがここにある!

ノンフィクション分野で多くの優れた作品を残し、現在も精力的に執筆を続ける作家・猪瀬直樹の作品から、若き日に心血を注いできた「日本の近代」をテーマにセレクトした猪瀬直樹著作集。書籍版12巻+電子オリジナル版4巻、計16巻を待望の電子合本化。
昭和から平成へと移りゆくなかで猪瀬作品がどのように位置づけられてきたのかをあらためて概観でき、いまに続く日本の課題が見えてくる!

〈収録作品〉
第1巻 構造改革とはなにか 新篇 日本国の研究
第2巻 ペルソナ 三島由紀夫伝
第3巻 マガジン青春譜 川端康成と大宅壮一
第4巻 ピカレスク 太宰治伝
第5巻 ミカドの肖像
第6巻 土地の神話
第7巻 欲望のメディア
第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦
第9巻 唱歌誕生 ふるさとを創った男
第10巻 天皇の影法
第11巻 日本凡人伝
第12巻 黒船の世紀 ガイアツと日米未来戦記
第13巻 道路の権力
第14巻 道路の決着
第15巻 二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか? 人口減少社会の成長戦略
第16巻 ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」

全作品リスト

『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』

角川書店 2018年10月31日発売 本体1400円

近代を超克するために
「日本の近代を理解することなしに次の時代を描くことはできない。
なぜ東京に『聖なる無』があるのか、日本の統治構造はどうなっているのか、
未来は歴史を紐解き始めて見えてくる」

<落合陽一氏との共著>

『平成の重大事件』

朝日新書 2018年6月13日発売 本体760円

たび重なる大震災、2度の政権交代で変わらなかった政治体質。
少子化と反比例するように増え続けた国の借金──後退戦を続けた平成の30年間、いったいどこで失敗した?
日本のタブーに斬り込んできた二人が読み解く、平成の転換点とその未来。

<田原総一郎氏との共著>

『ここから始まる 人生100年時代の男と女』

集英社 2018年5月16日発売 本体1400円

カップルは、128歳。実体験に基づく、人生100年代時代の愉しみ方。

5月16日に婚約を発表した猪瀬直樹と蜷川有紀。その男と女の始まりを、第一部ではふたりの対談形式をとって猪瀬直樹が物語のように綴り、第二部は蜷川有紀の日記仕立てのエッセイによって状況が語られていく二部構成の書籍。カバー画をはじめ、計16点の蜷川による美しい挿絵も情感をより高めている。

まさに実体験に基づく、人生100年時代の愉しみ方。多くの読者に、好奇心を忘れず、人生に満足せず、いつまでもチャレンジ精神を持ち続けたい、と思わせてくれる一冊だ。

<蜷川有紀氏との共著>

『黒船の世紀』

角川ソフィア文庫 2017年11月25日発売 本体1280円

忘れられた数多の「日米未来戦記」から読み解く、異色の日米開戦秘史。
戦争に至る空気はいかに醸成されたのか。黒船以後の<外圧>と戦争を後押しした<世論>を、日露戦争以後多数出版された「日米未来戦記」と膨大な周辺取材から炙り出した、作家・猪瀬直樹の不朽の名著。

『明治維新で変わらなかった日本の核心』

PHP新書 2017年11月16日発売 本体920円

明治以降、なぜ日本は近代化に成功したのか。それは明治維新で日本が変わったのではなく、成功の要因がすでに江戸時代までの歴史の中で形づくられていたからだ。日本には、古代から変わらない「国の核心」がある。古来、培ってきた組織原理や行動原理、権威に対する考え方などが、今なお日本人に大きな影響を与えている。その「日本的原理」の長所と短所を知らねば、この国で成功をつかむことは難しいし、いかなる変革も望めない。では、「この国の秘密」とは何か?―平安時代から江戸時代まで「通史的思考」で読み解き、日本のあり方に迫る、白熱討論。

<磯田道史氏との共著>

『国民国家のリアリズム 』

角川書店 2017年9月10日発売 本体840円

国家の将来のビジョンを描いた上での国防や国益の議論がなされていない昨今。注目を集める国際政治学者とナショナリズムをテーマにした作品を世に送り出してきた作家が、トランプ時代の日本の針路を考える。

<三浦瑠麗氏との共著>

『東京の敵』

角川書店 2017年1月20日発売 本体800円

噴出する都政の問題。五輪は無事開催できるのか。新都知事は何と戦うべきなのか。副知事、そして都知事として長年都政に携わった作家が、東京という都市の特質を改めて描きつつ、現在の問題の本質を浮き彫りにする。

『民警』

扶桑社 2016年3月10日発売 本体1500円

この国を守るのは 「官」ではない。

テロに戦慄する現代日本と地続きの
“知られざる”警備業の歴史とは?
セコムとアルソック──
1964年東京五輪を契機に現れた、
二大民間警備会社の勃興と確執。
2020年東京五輪を掴んだ作家が
緻密な取材と卓越した視点で
隠された戦後史を照射し未来を予見する。

『正義について考えよう』

扶桑社新書 2015年11月1日発売 本体760円

誰が意思決定をし
誰が責任を取ったのか

〈東浩紀氏との共著〉

『戦争・天皇・国家 近代化150年を問いなおす』

角川新書 2015年7月10日発売 本体800円

なぜ日本国は意思決定ができないのか——。
タブーに斬り込んできた作家・ジャーナリストが徹底討論。
戦後論ではみえない“日本国”の正体
帝国主義の脅威は現在も続いている!
史実を直視し、未来を語れ!

<田原総一朗氏との共著>

『救出 3.11気仙沼 公民館に取り残された446人』

河出書房新社 2015年1月22日発売 本体1600円

「火の海 ダメかも がんばる」
押し寄せる津波、燃える海。
水没した公民館屋上の446人。
絶体絶命の危機にさらされた彼らが、全員救出されるまでの緊迫と奇跡を、迫真の筆致で描く感動のノンフィクション!

<田原総一朗氏との対談収録>

『さようならと言ってなかった わが愛わが罪』

マガジンハウス 2014年10月30日発売 本体1300円

「この作家の夫婦愛に泣き、不運さに憤る。
妻という女神を失った時、男はどう生きるか」(林真理子)

都知事就任、五輪招致活動、そして突然の辞任。
激動のさなか、妻は突然の病に倒れ、帰らぬ人となった。
辞任以来の沈黙を破る、招致成功の秘話、
5000万円の真実、妻と過ごした40余年の日々。

『唱歌誕生 – ふるさとを創った男』

中央公論新社 2013年5月25日発売 本体667円

こころざしをはたして いつの日にか帰らん
「朧月夜」「紅葉」「春の小川」そして「故郷」
明治の青年たちが「文部省唱歌」に込めた夢とは

誰もが若い日にさまざまな夢をいだく。だが実際に生きてみると、夢はあくまでも夢にすぎないことがわかってくる。……消えた夢についての想いが募るとき、人は酒に酔い歌を口ずさむ。
「夢は今もめぐりて/忘れがたき故郷……」
故郷とは、自分の若い日の夢が行き先を失い封印されている場所のことだ。

『欲望のメディア』

小学館文庫 2013年3月6日発売 本体733円

昭和元年、日本の技術者が世界で初めてブラウン管に画像を映し出すことに成功して以来、わが国のテレビの歴史はつねに昭和とともにあった。テレビ技術の父・高柳健次郎、開局の椅子取りゲームを制した読売新聞社主・正力松太郎、お茶の間にテレビを浸透させた力道山、系列化を推し進めた田中角栄……。
多分野にわたるさまざまな人々の欲望を呑みこんで膨れあがったテレビというメディア。その全体像をつぶさに照らし、今に至るネット社会の到来を予見した画期的な日本近代論。
『ミカドの肖像』『土地の神話』に続く、著者渾身の「ミカド三部作」シリーズ完結編。

『日本凡人伝』

ちくま文庫 2013年3月6日発売 本体800円

いつも道で挨拶する隣人は、もしかすると自分によく似た、鏡の向こうのあなたかもしれない——。
市井人の日常にこそ面白さが満ちている。人の死期が臭いでわかってしまう化粧品会社の調香師、鉄道のダイヤを組む「スジ屋」ら、凡人たちの非凡な人生に迫る。独特のインタヴュー形式の取材と構成でノンフィクション界に新風を吹き込んだ著者の出世作。待望の増補決定版!

(解説:佐渡島庸平)

『土地の神話』

小学館文庫 2013年2月6日発売 本体714円

いま、我々がごく当たり前に受け入れている電車通勤のライフスタイル。その背景には、東京の都市開発をめぐる理想と挫折の物語があった。

渋沢栄一をプロデューサーに、息子・秀雄がロンドン近郊の田園都市をモデルに計画した街づくり。それはひとりの男によって、鉄道敷設の野望へと変わっていく。関東大震災からの帝都復興の掛け声のなか、張り巡らされていく私鉄網。東京という特異な街がいかにして出来上がっていったかを、東急グループ創始者・五島慶太を軸に徹底検証。

東京と日本人の自画像を描いた、『ミカドの肖像』に続く近代日本論の秀作。

『解決する力』

PHPビジネス新書 2012年10月20日発売 本体840円

「石原新党」や「尖閣諸島購入問題」、「東京電力とのバトル」、「オリンピック招致」、「災後社会のネットワークづくり」など、東京都のマネジメントに絡む出来事をネタに、問題解決力を磨く考え方、行動の仕方、強いメンタルの保ち方などをわかりやすく説く!
●「その日までが勝負」と「その日のみの勝負」
●改革とは具体的な数字を示すこと
● 決断は見切り発車で
●ツイッターがつないだ奇跡の絆
●日本人に足りない言語技術力
など、世の中の最前線で闘ってきた著者ならではのメッセージが満載。
ヒット作『決断する力』に続く、臨場感あふれるビジネススキル読本

『天皇の影法師』

中央公論新社 2012年4月21日発売 本体667円

天皇崩御そして代替わり。その時何が起こるのか。天皇という日本独自のシステムを〈元号〉を突破口に徹底取材。処女作が待望の復刊です。 「天皇は実在するが、また同時に人びとの意識の底にとり憑いた幻想のひとつでもある。曲がりくねった鏡張りの廊下を歩くときに歪んだ自分の姿が無数に映るばかりで天皇の影は見当たらない」(「あとがき」より)
巻末には作家・批評家の東浩紀氏との特別対談「今、ここにある皇室の危機」が収録されました。

『決断する力』

PHPビジネス新書 2012年3月17日発売 本体800円

大震災後、東京都を陣頭指揮する副知事の思考と行動20カ条
首都直下型地震への取り組みとは何か

「いざ」というとき、立ち止まるな!
走りながら考えろ。

ソーシャルネットワークを使った情報収集・発信、即断即決→事後承認、見えない恐怖を可視化する、先を見通してリスクの芽を摘む、昨日を基準に今日を生きない……。大震災後、東京都を陣頭指揮するリーダーが、首都直下型地震対策として自ら実践しているノウハウを、ビジネスマン向けにアレンジして紹介!

『東條英機 処刑の日―アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』

文春文庫 2011年12月6日発売 本体600円

「昭和23年12月23日午前0時1分30秒――
皇太子明仁の誕生日に、なぜA級戦犯7人の死刑は執行されたのか?
<ジミーの誕生日の件、心配です>
焼け跡の記憶もまだ醒めやらぬ昭和23年12月初頭、美貌と奔放さで社交界に
知られた子爵夫人の日記は、この謎めいた記述を最後に途絶えた。
彼女はいったい何を心配していたのか。
占領期の日本にアメリカが刻印した日付という暗号。

『『言葉の力―「作家の視点」で国をつくる』

中央公論新社 2011年6月9日発売 本体740円

「『震災後』の最大の課題は言語技術です。ソーシャル・ネットワークの時代 だからこそ、ファクト(事実)やエビデンス(証拠)など根拠を示しながら、感情 に走らず、形容詞を使わず、百かゼロにならない議論ができるかどうかにかか ってくるでしょう。連休返上で『言葉の力』(中公新書)を書きました」

猪瀬ツイッターより

作家として、東京都副知事として進める「言語力再生」。
サッカー界にも導入された「言語技術」やツイッターやフェイスブックなど のソーシャル・ネットワークのほか、三島や太宰の文体にいたるまで、グロー バル時代に不可欠なコミュニケーション力の目的・手段を独自の視点で解説。
第一部 「言語技術とは何か」
第二部 「霞が関文学、永田町文学を解体せよ」
第三部 「未来型読書論」

『地下鉄は誰のものか』

ちくま新書 2011年2月7日発売 本体740円

東京の地下鉄利用者に長年にわたり不便を強いてきた二重の運賃体系や駅の壁――これらの問題を解消するには東京メトロと都営地下鉄を経営統合するしかない。だが東京メトロは都営を置き去りにしたままでの完全民営化を狙い、国は利用者本位の交通政策よりもメトロ株式上場による売却益ばかりを考えている。
真の受益者たる利用者のため、東京都副知事が地下鉄改革に向けて立ち上がった。
地下鉄一元化に抵抗する東京メトロ・国土交通省との戦いを描く渾身のドキュメント

『突破する力』

青春出版社 2011年2月1日発売 本体762円

孤独を友として仕事と向き合った時間は、けっして自分を裏切らない。
ギリギリまで自分を追い込めば仕事力が磨かれて、それが閉塞状況を打ち破る武器になる。
道路公団民営化をはじめ、作家として、東京都の副知事として、さまざまな世間の“壁”を突き破ってきた著者が、自らの体験を踏まえて綴る、人生を面白くする本気の仕事&生き方論。

『猪瀬直樹の仕事力』

潮出版社 2011年1月7日発売 本体1,500円

猪瀬直樹30年の「仕事力」を凝縮!

僕が行政改革に熱心に関わるようになると、メディアは「猪瀬は“向こう側”に行ってしまった」と揶揄した。
政治権力の側に取り込まれてしまったというのだ。
何を的外れなことを言っているのだろう。
僕は政治家でも権力者でもない。プランナーだ。
作家の視点と想像力を生かし、国や政治、官僚機構に向けて企画提案をしていく。
それが作家の能力を駆使する僕にしかできない仕事だと思っている。――本文より

『昭和16年夏の敗戦』

中公文庫 2010年6月25日発売 本体648円

緒戦、奇襲攻撃で勝利するが、国力の差から劣勢となり敗戦に至る…。
日米開戦直前の夏、総力戦研究所の若手エリートたちがシミュレーションを重ねて出した戦争の経過は、実際とほぼ同じだった!
知られざる実話をもとに日本が“無謀な戦争”に突入したプロセスを描き、意思決定のあるべき姿を示す。

勝間和代さんとの特別対談「日米開戦に見る日本人の『決める力』」収録

『東京の副知事になってみたら』

小学館新書 2010年6月1日発売 本体700円

2007年6月、石原慎太郎・東京都知事からの「特命」は突然だった。

東京が国との間に抱えるさまざまな問題を解決すべく、突破口となる役割を託された作家は、都庁の中で、何をみてどう感じ、どう動いてきたか。
作家の想像力が行政に与えた影響とは?

就任から3年、永田町・霞が関との戦いから都職員との触れ合い、東京発の政策提言に到るまで縦横無尽に綴る。

猪瀬直樹からのメッセージ。
副知事になって初めて都庁の内幕を描きました。
結局、東京が成長戦略を描けばよいということがわかりました。
東京水道の海外進出、メトロと都営地下鉄の一元化、羽田空港のハブ化、東京湾の民営化、高齢者のケア付きすまい。
東京はこれからもドーンと成長する

『ジミーの誕生日―アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』

文藝春秋 2009年11月25日発売 本体1,500円

昭和23年12月23日、真夜中の巣鴨プリズン。
時計の針が午前零時を回るとともに、7人の男たちは13階段を昇り始めた。
東條英機、土肥原賢二、武藤章、松井石根、板垣征四郎、広田弘毅、木村兵太郎。
「大日本帝国万歳! 天皇陛下万歳!」
最期の声が、凍てつくコンクリートに響いた。
・・・だが、なぜ彼らはその日に処刑されなければならなかったのか?
その日は、皇太子明仁の15回目の誕生日だというのに・・・。

猪瀬直樹からのメッセージ。
これは単なる偶然ではない。
皇太子明仁の誕生日に東條英機が処刑されたという歴史的事実をひとつの暗号とみて戦後史を読み解くべきではないか」

『霞が関「解体」戦争』

草思社、2008年11月21日発売 本体1,600円

日本の権力構造のド真ん中に猪瀬直樹が切り込んだ!
地方分権改革推進委員会を舞台に繰り広げられた官僚とのバトルを大公開。何を、どう変えれば日本は再生するのか?
この国を覆う閉塞感に風穴をあける痛快な書!

『道路の決着』

文藝春秋、2008年7月10日発売 本体638円

利権の聖域、日本道路公団の民営化に、民営化推進委員会委員として取り組んだ猪瀬直樹。本書は、『道路の権力 道路公団民営化の攻防一〇〇〇日』に続き、五年間にわたった戦後最大の改革の内幕を冷徹な筆致で描写した完結篇である。民営化は我々に何をもたらしたのか、その答えがここにある。田原総一朗氏との対論を特別収録

『日本の信義 知の巨星十人と語る』

小学館、2008年6月6日発売 本体760円

「バブル崩壊前夜」から「失われた10年」まで。

日本が大きく揺らいだその時代に、作家・猪瀬直樹が、江藤淳、会田雄次、吉本隆明、秦郁彦、高坂正堯、所功、山折哲雄、梅原猛、鶴見俊輔、阿川弘之という戦後日本を代表する思想界の十傑とともに日本を問うた貴重な対談集。

『こころの王国 菊池寛と文藝春秋の誕生』

文春文庫、2008年1月10日発売 本体590円

菊池寛のめざした「王国」とは?

昭和初年――
サラリーマンが誕生する。
映画館が軒を並べる。
大きな工場ができる。
台湾や朝鮮半島を
植民地として抱える。
そんな新しい時代を
「まるごとつかんでやる」
と考えたのが菊池寛だった。

『東京からはじめよう』

ダイヤモンド社、2007年10月27日発売 本体1500円

ユニークな視点と斬新な発想で国の問題点を指摘し続けてきた著者が、国の再生をめぐりゲスト9人と交わすポップでストレートな議論!
朝日ニュースターの人気番組「月刊ニュースの深層」「日本のキーパーソン」を単行本化!
対論者…冨山和彦・平野岳史・菅義偉・大田弘子・山田昌弘・林良博・島田晴雄・片山善博・増田寬也。最新コラムも満載。

『二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか?』

文春文庫、2007年8月3日発売 本体495円

二宮金次郎は誤解されている。
勤勉、倹約の人ではなく、低成長・人口減に苦しむ江戸の経済を改革する
新たな金融モデルを作り上げた卓越したコンサルタントであった。
薪は優れた換金商品であり、「分度」という概念は、余剰資金をファンドとして運用し、活用するものであった。
今こそその手法を活用せよ!

『空気と戦争』

文春新書、2007年7月20日発売 本体710円

時代に流されずに生きろ!
太平洋戦争という日本の針路決定の陰に、二十代、三十代の若者達の戦いがあった!
東京工業大学の学生に向けた、
目からウロコの名講義を再現。
「時代に流されずに生きるとは」を熱く説く。

『作家の誕生』

朝日新書、2007年6月13日発売 本体720円

売れなければ作家でないのか。売れたら作家なのか。
太宰治は芥川龍之介の写真をカッコイイと思った。
文章だけでなく見た目も真似た。
投稿少年だった川端康成、大宅壮一。
文豪夏目漱石の機転、菊池寛の才覚。
自己演出の極限を目指した三島由紀夫、
その壮絶な死の真実とは……。

『ピカレスク――太宰治伝』

文春文庫刊、2007年3月10日発売 本体743円

太宰治って、こんな人だったのか!
まったく新しい視点から描かれた太宰と井伏、二人の作家のミステリアス悪漢物語
「井伏さんは悪人です」。太宰が遺書に書いた言葉の意味は何だったのか?
親兄弟、友人知人を騙り、窮地に陥る度に自殺未遂を起こした太宰。
その太宰を冷徹に観察し、利用した井伏。二人の文士は、ともに「悪漢」であった。
師弟として知られる井伏鱒二と太宰治の、人間としての素顔を赤裸々に描く傑作評伝ミステリー。

『持続可能なニッポンへ [戦う講座](2)』

ダイヤモンド社刊、2006年6月15日発売 本体1,500円

もちろん、日本はまだ改革の途上にある。
どこに課題があるのか、どうすればよいのか、本書ではその論点及び処方箋をさまざまな角度から明示したつもりである。

(まえがきより)

日本を元気にするヒントが満載!
先行き不透明で高まるニッポンの将来不安。
希望と誇りを持てる社会にする道はあるのか?
特殊法人やファミリー企業の実態を明るみに出した著者が、ニートの増加・疲弊する地方・住宅の耐震偽装・農業の衰退・国の財政危機に鋭く斬りこむ!
大好評の「戦う講座」シリーズ第2弾!

『道路の決着』

小学館刊、2006年5月1日発売 本体1,429円

緻密な記録をもとに、いま初めて明かす道路公団民営化の真実
総裁更迭、「族委員」辞任、副総裁逮捕―――
そして「権力」は崩れはじめた
作家の信念が「分割民営化」「借金返済」「料金値下げ」を実現させた!

 道路公団という伏魔殿に踏み込むのは、果てしのない泥沼にずぶりずぶりと足をとられ、両手で片足を引き抜き、つぎに別の片足を引き抜きながら一歩と前進する、 そんな光景だと思っていただきたい。
 民営化を提起してから実際に民営化会社がスタートするまでじつに五年間が経過した。年間売上高二兆六千億円、借金四十兆円(4公団)の世界を改革するために僕の日常が費やされた――

(プロローグより)

『道路の権力』

文春文庫、2006年3月10日発売 本体714円

道路公団民営化のプロセスを記録したベストセラー『道路の権力』(文藝春秋)を待望の文庫化!
小泉首相に道路公団民営化プランを提起した2001年夏から2003年秋まで、妨害や圧力がどのように加えられたのか――。
後篇にあたる最新刊『道路の決着』は、4月6日小学館より発売されます(税込1500円)。 併せて読めば、道路公団民営化の真実がわかる。

『この国のゆくえ 〔戦う講座〕(1)』

ダイヤモンド社刊、2006年3月9日発売 本体1,500円

戦後史の節目としての2005年を振り返り、今後の日本の針路をつかむ
「日本の財政は再建できるのか?」
「格差社会で年金制度は維持できるのか?」
「郵政民営化でなにが変わるのか?」
「郵政選挙とはなんだったのか?」
「小泉後の政治課題は?」
【対論者】
田原総一朗、竹中平蔵、ロバート・フェルドマン、松原聡、林芳正、浅尾慶一郎
片山虎之助、中川秀直、岩井奉信、山崎元、清水建宇、跡田直澄、荒井広幸、伊藤公介
大村秀章、永田寿康、荻原博子、小林興起、河野太郎、河村たかし、小林慶一郎、五十嵐文彦

『ゼロ成長の富国論』

文藝春秋社刊、2005年4月25日発売 本体1,400円

二宮金次郎の銅像が背負う薪に隠された深い意味とは?
2100年には日本の人口は6000万人に半減する。2005年の国家の歳出は82.2兆円、税収は44兆円しかない。年金の支給時期は現在の60歳から65歳に引きあげられ、受け取り総額は大幅に削減される―――。このゼロ成長時代から、ひとりひとりが豊かになる社会を創出する方程式の解があった。『日本国の研究』『道路の権力』で「官」の借金資本主義ともいえる行き詰りの構造を明るみに出した猪瀬直樹が、二宮金次郎という江戸末期の改革者の手法から考える。

『ミカドの肖像』

小学館文庫、2005年3月8日発売 本体933円

日本を騒然とさせた、あの名著を緊急文庫化! コクドはなぜ旧皇族の土地を次々と取得し、プリンスホテルを建てることができたのか。その謎と西武王国・堤家支配の仕組みを、<ミカド>の禁忌に触れまいとする日本の<不可視のシステム>の存在とともに、ひもといてゆく。堤義明の蹉跌を予見した20年前の大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品がいま、甦る。

『決戦・郵政民営化』

PHP研究所、2005年2月24日発売 本体1,200円

小泉改革の主柱・郵政民営化とはなにか。竹中平蔵(郵政民営化担当大臣)、生田正治(日本郵政公社総裁)、宮内義彦(規制改革・民間開放推進会議議長)など郵政民営化をめぐるキーマンらとの対話をまじえ、これまで当局が隠していた新たなデータを満載。「データをみると、民営化の必要性がよくわかる」との読者の声多数。

『マガジン青春譜 川端康成と大宅壮一』

文春文庫、2004年6月 本体629円

「川端も大宅も『自分探し青年』だった。始まりは投稿であった」
<五月雨や 湯に通い行く 旅役者>(川端康成・十七歳)
<ブランコの 上りし時や 花吹雪>(大宅壮一・十六歳)
1899年生まれの川端康成と1900年生まれの大宅壮一。純文学とジャーナリズム、作品も人物も対極の二人だが、青年時代にはおおきな共通点があった。雑誌投稿である。自らの進むべき道を求め、挫折の中で這い上がる二人を主人公に、芥川龍之介、菊池寛を脇に、欲望と大志のエネルギーあふれる大正メディア群像を描出した青春評伝。 巻末に「井上ひさしとの対談」収録

『こころの王国 菊池寛と文藝春秋の誕生』

文藝春秋社刊、2004年4月21日発売 本体1,400円

文藝春秋社にいた朝鮮半島出身の美青年、菊池寛の愛人と噂された女性秘書、日本と朝鮮半島、英国とアイルランド、男と女そして夏目漱石の「こゝろ」…。今日の私たちを生んだ菊池の作り上げた世界とは。

『道路の権力』

文藝春秋社刊、2003年11月14日発売 本体1,600円

道路こそが富の分配でありすべての権力の源である── 小泉政権の中枢部で権力の所在が音をたてて変わっていく行革断行評議会委員、民営化委員会委員として道路公団民営化に取り組んだ猪瀬直樹の渾身の書下ろし七〇〇枚!

「猪瀬直樹著作集 日本の近代」全12巻

平均1,300円 (全巻揃い本体15,600円)

「日本の近代 猪瀬直樹著作集」全国書店で絶賛発売中文学、歴史、ジャーナリズムを志す人びとへ…必携の著作集増補、発表当時の書評、解説を加えて読みごたえアップ!サイズもコンパクトでお求め安い著作集です。

第1巻『構造改革とはなにか 新篇 日本国の研究』2001年9月20日発売/本体1300円

構造改革。この「革命」に失敗したら日本はもはや先進国でいつづけることが困難になるだろう。
文藝春秋読者賞受賞作。新たに「公益法人の研究」を増補した新篇。
才能豊かな猪瀬直樹という作家は、ジャーナリストや経済学者さえも扱えなかった難問を鮮やかに解いてみせる。 その作品は、世論に衝撃を与え、日本を動かした。    小泉内閣経済財政担当大臣  竹中平蔵

第2巻『ペルソナ 三島由紀夫伝』2001年11月1日発売/本体1400円

天才作家が目指した世界とその宿命を描く、渾身の評伝。明治時代から三代にわたる官僚の家系が白日の下に。
『ペルソナ』は、これまでの「あまたの三島論」を顔色ならしめる傑作である。  関川夏央
本書は、割腹自殺を大団円に置いた<近代日本と官僚制>という題の大河小説なのだ。  鹿島 茂

第3巻『マガジン青春譜 川端康成と大宅壮一』2002年1月10日発売/本体1300円

作家とはどのようにして生まれたのか。雑誌の黎明期を駆け抜けた、二つの才能とその哀感を描く、青春小説。
文章がいい。作家たちの青春の真っ只中に、読者をぐいぐい引っ張っていく。  井上ひさし

第4巻『ピカレスク 太宰治伝』2002年3月1日発売/本体1400円

井伏(鱒二)さんは悪人です」。太宰治の遺書の謎に迫る、本格評伝ミステリー
話題騒然! 井伏鱒二の盗作疑惑を明らかにした評論70枚「『黒い雨』と井伏鱒二の深層」(『文学界』01年8月号発表)を増補。
猪瀬直樹の『ピカレスク』は劇的な発見、啓示である。  谷沢永一

第5巻『ミカドの肖像』2002年4月1日発売/本体1500円

昭和末日本を騒然とさせた、あの名著がいま甦る。天皇と日本人、伝統とモダン、近代天皇制に織り込まれた物語を読み解く。第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。
これほど知らないことが書かれている本も珍しい。  山口昌男

第6巻『土地の神話』2002年5月1日発売/本体1300円

渋谷、田園調布、通勤地獄―。『ミカドの肖像』の主役・堤康次郎のライヴァル、五島慶太がデザインした欲望の構図とは
猪瀬直樹は、学者のように調べ、小説のように書く。  藤森照信

第7巻『欲望のメディア』2002年6月1日発売/本体1400円

なぜ誰もが同じ価値観につつみ込まれてしまうのか? ブラウン管の背後に蠢く有名無名のさまざまな人びととの野望――。そしてIT時代へ。
本書を完結篇とする“ミカド三部作”は、新たな思想の書である。  植田康夫

第8巻『日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦』2002年7月1日発売/本体1200円

いま、すべての30代におくる、ほんとうの日本人の物語。開戦前夜、若きエリートたちが密かに霞が関に集められた。“模擬内閣”、日米戦必敗の予測――。
猪瀬直樹の面目躍如たる著作群の再刊――。なかでも私は、本書をまずまっ先に読むように若い学生諸君に勧めようと思う。  橋爪大三郎

第9巻『唱歌誕生 ふるさとを創った男』2002年8月1日発売/本体1200円

「こころざし」を、ふたたび。私利私欲だけでは前に進めない時があるから――。ミス上海、シルクロード探検隊、そして唱歌……。明治の夢に憑かれた絢爛たる群像のなかに「故郷」誕生の謎が隠されていた。
猪瀬さんの作品群の異常なまでの濃さと幅を思えば、これはもの語りの囚われ人でなければ、到底為しえない所業だと、誰の目にも明らかではありませんか。   船曳建夫

第10巻『天皇の影法師』2002年9月3日発売/本体1200円

歴史ミステリーの傑作が復刊した。息もつかせぬ叙述で〔昭和〕の正体を活写。猪瀬直樹の処女作は、怖いくらいおもしろい――。
猪瀬氏のご健筆によって、地底に素晴らしく貴重な「鉱脈」が発見され、豊かな「産物」がさらに多く世に出ることを、心から期待してやまない。  網野善彦

第11巻『日本凡人伝』2002年10月3日発売/本体1100円

「あなたに似た人」の、痛快な人生。抱え込んだり紛失したり、ねじ曲げたり成就させたり…。だれもが夢と伴走しながら生きている。
これらのインタヴューは、種々雑多な葛藤を乗り越えた上でニンゲンという生き物を愛する気持ちを持ちえた者にしかできない芸当だ。  大岡玲

第12巻『黒船の世紀』2002年11月3日発売/本体1300円

「黒船」から始まる、現代の大叙事詩。いつまで戦争を続けなければならないのか――。いま、世紀を超えた「宿題」に応えるために。
戦後生まれの世代として、猪瀬直樹は司馬遼太郎を引き継いだ。  青木彰
『黒船の世紀』は、猪瀬作品の最大傑作である。  伊藤隆

 

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