[MM日本国の研究742]「今年のクリスマスプレゼント 都営バスを24時間運行へ」

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2013年04月18日発行 第0742号 特別
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■■■    日本国の研究           
■■■    不安との訣別/再生のカルテ
■■■                       編集長 猪瀬直樹
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□■『欲望のメディア』□■
(小学館文庫 税込770円)

テレビの歴史は昭和とともに始まった。
巨大化する人間の欲望を飲みこみながら、
テレビは日本的社会システムの同質性をいかにして強化してきたのか。

本書は、力道山、田中角栄ら時代の寵児たちの姿をとらえつつ、
メディアの発達史という観点から現代の天皇制を世界的規模で鋭くよみ解く。

大宅賞受賞作品『ミカドの肖像』、『土地の神話』に続く
「記号としてのミカド」シリーズ完結編 

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□■『増補 日本凡人伝』■□
(ちくま文庫 税込840円)

葬式中継アナウンサー、調香師、消防調査員……
市井の人々の胸中にさりげなく入り込み、怒りや悲しみ、
そして仕事への誇りを語らせる。

インタビューの真髄を見せつける「日本凡人伝」シリーズの傑作選。

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「今年のクリスマスプレゼント 都営バスを24時間運行へ」

これは今日撮った写真なんですけれども、皆さんこのお店ご存知でしょうか。
「マクソーリーズ・オールド・エール・ハウス」。この人はここのマスター。
床に、おがくずを撒いてある。ジェームズ・ジョイスという有名な作家がいま
すね。アイルランドの首都を舞台にした『ダブリン市民』という本があります。
その作品のなかに、労働者がたばこを吸って床にすてて、つばを吐いてこのお
がくずと混ぜて消す、そういう描写があります。残念ながらニューヨークの条
例では、たばこは室内で吸えません。しかし、ちゃんと伝統は残しているので
すね。

〇黒船の世紀●

なんでこんなお話をするかというと、僕は二十数年前にこの店にきて、店の
看板のこの一行に注目したからです。「ESTABLISHED 1854」(1854年開店)。
日本にペリー提督の黒船がやってきたのは、前年の1853年。日本は17世紀、18
世紀、そして19世紀の半ばまで、全く独立した平和な世界でした。

ペリーが1853年に4隻の黒船で来て日本はそれを拒否した。ペリーは沖縄ま
で一旦戻って翌年、まさに今、マクソーリーズの店が1854年とありましたが、
1854年に7隻の戦艦で、黒船で現れて、日本は無理矢理に国際社会に組み込ま
れることになったのです。

しかしある意味では必然的な大きな流れでした。そこから100年の間、双
方の国のジャーナリズムによって未来戦記がたくさん書かれた。アメリカと日
本とこの世界が、これからどうなるのだろうと。太平洋を巡るさまざまな軍事
的バランスや、ロシアも含め、中国も含め、太平洋を含めて未来戦記が書かれ
た。僕は古本屋さんを歩いて500冊くらい、日本語の本、英語の本を集めて、
分析して物語にした。20年前の拙著『黒船の世紀』(中公文庫)がそれです。

日本は国際社会に組み込まれましたが、極めて独自の近代的な発展を遂げま
した。ヨーロッパ・アメリカを含めた、西洋の近代というものが、ヨーロッパ
やアメリカでしか実現できないものとして19世紀には理解されていた。日本は
この150年間、ヨーロッパとも異なり、しかしヨーロッパと極めて似ている、
そういう近代世界をつくり上げました。

ハーバード大学のサミュエル・ハンティントン教授が、世界を7つの分類に
分けることができる、と論じましたが、日本は中国、あるいは朝鮮半島と別の、
独自の1つの文明圏であると説明しています。

なぜ、日本人は組織運営能力、あるいは最先端のテクノロジー、あるいは、
洗練された、ソフィスティケートされたおもてなし、ホスピタリティを備えて
いるのか。都市の真ん中にゼロがある。禅の言葉でいう無がある。秘密はここ
にあります。

あらゆる高層ビルがこの無の世界を中心につくりあげられて、そして交通体
系もこのゼロの中を包み込むようにできあがっています。これがたぶん独特の
秩序、バランスを作り上げていった、と思います。

フランスの哲学者ロラン・バルトは、東京には「空虚な中心」がある、とい
う表現をしました。そしてあらゆるビジネスは、この空虚な中心をすごくあわ
ただしく忙しく回っている。だけどそこにある秩序が保たれている。オリンピ
ックの話ですが、こういう独特の力、これがオリンピックの開催能力それに反
映されてくるだろう、そういう自信があります。

〇アジアのヘッドクォーターを東京に●

新しいビジネスについて皆さんに提案させて頂きたい。

この東京の中で太い青い線で取り囲んだエリア、ニューヨークでいえばマン
ハッタンにあたる部分だと思って頂ければいいと思いますが、このエリアを新
しい外国の方々に来て頂くための拠点にしたい。アジアヘッドクウォーター特
区と言います。というのは国、国家の決定というのはスピードが遅い。しかし
都市は、急速に動いている。従って、国の法律で決めることはなかなか間に合
わないから、特区という特別な場所を、これは小泉政権の時代に生まれた考え
方です。

ここをアジアヘッドクウォーター特区として、外国の金融資本を含めた様々
な有能な会社、そしてその会社に人たちに来ていただくための用意をしたい。

現在、日本の法人の実効税率は40.7パーセントです。今回の特区で26.9パー
セントぐらいにできる。さらに新しく、アベノミクスの特区で、20.2パーセン
トにまで法人税を下げる。これはもちろん国の法人税と東京の法人事業税、両
方をあわせて、40パーセントから20パーセントに下げる。ぜひ、東京の特区エ
リアに進出して頂きたい。

もちろん法人税を安くするということだけではなく、英語を話せるお医者さ
ん、看護師さん、弁理士、そういう既に今、東京駅の前の新丸ビルというビル
があるんですが、そこにコンシェルジュを置いて、今、色んな相談にのってい
ますが、そういうものをきちんと開始したいと思っています。

〇東京都バスを24時間運行させる●

そして今ニューヨークは地下鉄が24時間運行していますが、東京は夜の1時
過ぎまで、朝は5時少し前くらいまで、その3時間くらいは、地下鉄は動いて
いません。

ニューヨークの場合、地下鉄は複々線、ラインは4本あるんですね。複々線
ということで、深夜のメンテナンスをうまく交代できる。ただ、日本の場合は
複線なので、なかなか24時間走行はできないんです。できるだけその時間帯を
延ばすということで今考えているところですが。

今日新しく初めて発表するんですが、バスは24時間できるだろうか、という
ことでニューヨークと同じように、都営バスを24時間運行します。まず最初に
渋谷から六本木まで、今年中に24時間運行を始める。今年のクリスマスプレゼ
ントくらいになると思います。そういう意味では今回ニューヨークの地下鉄及
びバスの深夜の運行をいろいろと視察し参考にできるでしょう。

もうひとつは、日本の地下鉄は時間が正確です。僕は1930年の東京の時刻表
を見つけました。これは古本屋さんにありましたが、いまは僕の書斎に置いて
あります。その1930年の時刻表には、夜の最終電車が夜の1時、そして始発電
車は朝の4時50分。そして私鉄が4分おきにきちっと運行されている。こうい
う実績をもっております。

そういう中で、ニューヨークに学ぶべきものは学び、そして独自に、正確さ
を含めた精密さにおいて東京が優れているので、さらにそれを追求していきた
い。

いま東京では二つの地下鉄会社、国がやっていた公団系の会社と、そして東
京が経営している会社の二つがある。これを一元化したい。ニューヨークは19
40年に複数の地下鉄の会社を一元化しているが、東京はそれをやりたいと思っ
ております。

〇東京がモデルをつくる●

日本は決断が遅いとよく言われるが、なぜならば、官僚機構が縦割りだから。

アメリカは、United States of Americaですが、日本は、United Ministries
of Japanだと思っている。しかし、東京はStateだから、ちゃんと、東京がモ
デルをつくって、改革を進めていく。そうすれば、日本も変わっていくだろう。
そういう信念でやっています。幸い、安倍さんは、これから非常にいい形で、
政策を実現していく可能性があります。そして、安倍首相と、僕は、常に緊密
に連絡を取り合うことができる関係にあります。

みなさん、ぜひ先ほどのアジアヘッドクォーター特区、特別な減税を考えて、
ぜひ、ニューヨークの金融機関が東京に拠点を持っていただきたい。ブランチ
でなくヘッドクォーターを置いていただきたい。東京は成長する市場です。

 


「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp


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(中公文庫 税込680円)

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次なる仮想敵国として太平洋の向こうにある
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・You Tubeにて、4月6日に放送された MXテレビ9CH『東京からはじめよ
う』(ゲスト:乙武 洋匡氏)が提供されています。
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・4月5日発行『潮』5月号、連載対談「日本を変える次世代の騎手たち」
第11回にオイシックス代表取締役社長 高島宏平氏との対談「生産者と消費
者をつなぐ商品の『ストーリー』」が掲載されました。

・4月10日発行 たちばな出版『伝統と革新』に、五輪招致などについてのイ
ンタビューが掲載されました。

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近代都市開発の起源を徹底的に調べ上げていた!

猪瀬流都市論の原点となった読み応えのある傑作。

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作家・猪瀬直樹の原点にして代表作。
天皇と日本人、伝統とモダン……。近代天皇制に織り込まれた記号を、
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不朽の名作(第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)。

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「災後社会のネットワークづくり」など、
東京都のマネジメントに絡む出来事をネタに、問題解決力を磨く考え方、
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「その日までが勝負」と「その日のみの勝負」
改革とは具体的な数字を示すこと
決断は見切り発車で
ツイッターがつないだ奇跡の絆
日本人に足りない言語技術力

など、世の中の最前線で闘ってきた著者ならではのメッセージが満載。
ヒット作『決断する力』に続く、臨場感あふれるビジネススキル読本

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□■『地下鉄は誰のものか』ちくま新書 税込735円■□

東京の地下鉄は2つの事業体によって運営されている。
そのためとんでもない不便を強いられているのは
利用者なのである……

改革のためには通勤苦の現状をよしとする
既得権益者との戦いが必要であり、
利用者自身もいまどんな不合理にさらされているか、
よく知らなければならない

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〇大震災後、東京都を陣頭指揮する副知事の思考と行動20カ条〇

首都直下型地震への取り組みとは何か

□■『決断する力』■□
(PHPビジネス新書 税込840円)

「いざ」というとき、立ち止まるな!
走りながら考えろ。

ソーシャルネットワークを使った情報収集・発信・即断即決→事後承認、
見えない恐怖を可視化する、先を見通してリスクの芽を摘む、昨日を基準
に今日を生きない……。大震災後、東京都を陣頭指揮するリーダーが、
首都直下型地震対策として自ら実践しているノウハウを、ビジネスマン
向けにアレンジして紹介!   

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□■『東條英機 処刑の日 』■□
〔アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」〕
(文春文庫 税込630円)     

猪瀬直樹氏は、
子爵夫人の日記に残された謎を解き明かしながら、
アメリカが日本に仕掛けた
対日占領政策の大きな構図を浮かび上がらせていく。
それによって、現代の日本と占領期の日本との間に漂う
霧のような薄闇を払っていくのである。

梯久美子(「解説」より)

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□■『昭和16年夏の敗戦』 □■
(中公文庫 税込680円)

1983年に世界文化社から刊行され、文春文庫になり、『猪瀬直樹著作集』に
入り、ロングセラーとして版を重ね昨年6月に中公文庫に収録された作品です。

巻末には勝間和代さんとの特別対談「日米開戦に見る日本人の『決める力』」
が収録されました。

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□■『言葉の力――「作家の視点」で国をつくる 』■□
(中公新書 税込777円)

「東京都副知事で作家の言葉論。ツイッターで文章力を鍛えるには口語体では
なく文章語で書くことだと説く。読書は『10ページ読書』を勧める。それだけ
で頭の中に検索のキーワードができ上がると言う。また、小泉純一郎は<俳句
のように凝縮した1行の力強さがある>が、菅直人は<ページに言葉が埋まっ
ているだけ>といった分析等も興味深い」(読売新聞 8月14日付)

作家として、東京都副知事として進める「言語力再生」。
サッカー界にも導入された「言語技術」やツイッターやフェイスブックなど
のソーシャル・ネットワークのほか、三島や太宰の文体にいたるまで、グロー
バル時代に不可欠なコミュニケーション力の目的・手段を独自の視点で解説。

第一部 「言語技術とは何か」
第二部 「霞が関文学、永田町文学を解体せよ」
第三部 「未来型読書論」

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□■『突破する力』■□
(青春出版社 税込800円)

道路公団民営化をはじめ、作家として、東京都の副知事として、
さまざまな世間の“壁”を突き破ってきた著者が、
自らの体験を踏まえて綴る、人生を面白くする
本気の仕事&生き方論。

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